ルーブル美術館～地中海四千年のものがたり～に行って参りました

ルーブル美術館展と聞くと、モナリザを筆頭に素晴らしい名画の数々が頭に浮かびそうですが
今回の展覧会は地中海を中心に古代からの遺産を展示する、私には興味深い内容で楽しみにしていました。

ルーブル美術館展のチケット

今回の目玉はチケットの絵柄にもなっている「アルテミス、通称、ギャビーのディアナ」です。
狩りの女神、戦いの女神とも称される美しいこの女神像は、今回初めてフランスの地を離れた。
つまり日本初上陸の女神像。ぐるっと後ろ側まで回って全体を見ることができます。

ギャビーのディアナ

大理石とは思えない幾重にも重なる滑らかなひだ。美しい顔立ち。素敵な女神様でした。

プロメテウスの伝説が刻まれた石棺

神が粘土で人間を作った、っていう場面があります。なんだかすごい石棺でした。

古代よりエジプト文明やエーゲ文明が起こった時代からギリシア・ローマ文明へ。
地中海周辺が統一された時代から東西に分かれ、十字軍の時代、オスマン帝国と西洋の時代、
最後に西洋の芸術家たちがあこがれた地中海への旅行といった４０００年の流れをまとめた面白いテーマ。

ルーブル美術館へは１度だけ行っています。専任の日本人ガイドさんがついて短時間で有名どころの作品、
とりわけ名画を中心に解説付きで見て回る弾丸ツアーがあり、怒涛のように大きな絵を観て、
すっかり目を回したのですが、再度入場して自らエジプトや中近東あたりの作品を観て回りました。

でもほとんど記憶にないんですよ・・・改めて見ることができて良かったです。

そうそう、とてもきれいな展示品もありました。
オスマン帝国時代、東洋人は西洋にあこがれ、西洋では東洋ブームが起こり、
東洋の西洋趣味でできた煙草入れはオリエンタルでかつエレガントな不思議な出来栄えでした。

煙草入れ（東洋の西洋趣味）

綺麗な石はダイヤモンドです。現代のブリリアントカットが登場する前なので、輝きは今一つですが
粒が大きいのでキラキラして素敵でした。

初日の早い時間に行ったので、断然空いていました。入り口から少し混んでいた程度です。
ルーブルの秘宝を地中海というくくりで見てみると、また楽しいものです。
絵画は少ないです。時代とともに地中海周辺の国々の変遷もわかってとても面白かったですよ。

イベント情報
　　◆ルーブル美術館展　～地中海　四千年のものがたり～
　　◆チケット代：1500円　音声ガイド：500円　※子ども用ガイドあり
　　◆開催期間：2013/07/20～09/23
　　◆開催場所：東京都美術館
　　◆公式HPはこちらです

おまけ
展示会場を出たところで、他の展覧会のチラシが置いてある一角に、こんなものありました。

東京オリンピック招致のための公式マークのバッジです。
おひとり様１個、ご自由にどうぞだったのでもらってきました。東京都美術館ですものね、ここ。