もてなす悦び展と限定クッキー [美術館・博物館・展覧会スイーツ&イベント]
私、庶民ながら食器が大好きでございます。
和食器の深みや渋み、独特な味わいも好きですが、洋食器はエレガントな雰囲気や
ローズモチーフなど好きな絵柄が豊富で、地味にそろえていたりします。
そんな洋食器好きとしては是非とも見てきたい、注目の展覧会『もてなす悦び』展が
丸の内の三菱一号館美術館で開催されております。
今日は朝から用事があり外出していましたが、思いのほか早く終わり、せっかくなのでゆっくりと。
まずはこの素敵な大型ポスターが撮りたくて、中庭から建物を見上げてみました。
開館時間の10時を過ぎていましたが、大して混んでいないだろう・・・と思ったら意外と混んでたな。
しかも8割強が女性です。わかる気がするな~
バレエやミュージカルといった音楽系芸術は好きですが、絵画は全くの無知。
よほど見たい絵がない限り、あまり美術館へは足を運ばない。
むしろ歴史や科学好きなので博物館へはせっせと通ったりします。
今も「あ~恐竜展に行きたい!!」と思ってます。
絵画中心の展示が多かったため、三菱一号館美術館にはあまりご縁がありませんでした。
オープンして早々に一号館の中のカフェにはいち早く出かけましたが
その頃はまだ美術館はオープンしていませんでした。
そんな私が今回興味を持っていたのが、マイセンやミントンなどの有名ブランド食器の
初期の頃のジャポネニスクな図柄のカップ&ソーサーが観られるところです。
難しい話は抜きに、現代にも受け継がれている素敵な洋食器を、図録から一部ご紹介しましょう。
江戸時代後期、万国博覧会に出展した日本館の影響で欧米で一気に日本ブームが広がる。
それ以前から少しずつ浮世絵などが海外に流れていたこともあり
西洋にはない自然を模した柄や生活の一部が図柄となるものは珍しかったらしい。
また東洋に比べて西洋では陶磁器の材料があまり取れなかったらしく、
陶器は生活の品としてしかつくられなかったらしい。
そこに完成された技術の高い中国や日本の陶磁器が入ってきたことで、
実用的でかつ芸術的な生活用品としての食器が作られ、華やかになっていったようです。
ただ中国の陶磁器が先に入っていたことで、東方風というか、かなり中国的なイメージの強い
ジャポニスムの柄も多く、中国風、日本風を合わせて『シノワズリー』といわれますね。
個人的には一緒にしないで!!と言いたいところです。
西洋人にとって古伊万里などの柄は衝撃だったのでしょう。
数々の日本風な図案が西洋人のインスピレーションを掻き立てて素敵な食器が作られました。
中には古伊万里をそのまま写したようなお皿なども作られていました。
余談ですが、陶器作りは重たい原材料を扱うのは男性の仕事、絵付けは女性の仕事だった。
細かい作業はやはり女性の仕事なんですね。
こんな素敵なカップ&ソーサーやテーブルウエアの数々がそれはそれは素晴らしく展示。
音声ガイド片手にワクワクして回りました。3番目の写真はミントン社のもの。
今とちょっとイメージ違いますね。こんなシックな柄を作っていたんですね~ふむふむ。
陶磁器だけでなくガラス製品や銀食器もありました。
エミール・ガレのガラスのお皿や壷、米国ウースター社製の日本刀をモチーフにしたナイフなど。
これはティファニー製のガラスのコンポート。
今では結婚式の引き出物のイメージが強いな。こんな素敵なガラス製品を作っていたなんて。
この朝顔モチーフは当時大人気で、図柄だけでなく形も朝顔風にしたものが流行った。
日本の朝顔が紹介されるまで西洋で朝顔は、ただの「野の草」という認識だったそうですよ。
今回の展覧会開催にあたり、ニューヨークに住むディヴィー夫妻所有のコレクションを、
この春、購入という形で寄託から三菱一号館美術館の所蔵となったそうです。
なんでも奥様は日本人で、元三菱化学にお勤めというご縁もあったのですね。
ニューヨークでジャポニスムのテーブルウエアなどの収集をしていたそうですが
オークション中心の入手で、高価なものだけでなく、生活に溶け込んだ普及品もあり
収集としてはとても珍しいとか。そのため数は圧巻。素晴らしいコレクションなのだそうです。
わ~素敵~食器欲しいよ~と大満足でございました。食器好きの方にはお薦めです。
さて、スイーツブログですから何かないかと事前にHPをチェックしていたら
カップやティーポットイメージしたクッキがあるとのこと。
図録は絶対に買おうと決めていたので、ついでにクッキーもGETです。
カップ&ソーサー型のクッキーに可愛らしくアイシングで図柄を表現。
他にスイーツが無かったのでこちらを買いました。あと一回り大きいティーポット型もありました。
お味は普通にクッキーです。
なお、このクッキーは7月いっぱいの販売です。
話は変わりまして、「予め羽織るもの、柔らかいかかとの履物をお薦めします」との
注意事項がHP上にありました。
なんと美術品保護のため空調はこの節電の夏にはいささか珍しいほどの効きの良さ。
薄手のストールを持参して良かった~腕を出していたら凍えるところでした(笑)
また明治時代の建物を復元したこの建物は、ハイヒールなどの靴音は相当響きます。
なので三段エアー入りの美脚ウォーキングシューズで参りました。大正解でした。
確かに現代のハイヒールの硬いかかとではコツコツうるさいかも。
今のウォーキングシューズもエレガントなデザインもあるのでお薦めです。
この夏、ちょっと涼みに素敵なうつわを見に行かれてはいかがでしょうか?
美術館スイーツ情報
◆アイシングクッキー (カップ&ソーサー、シュガーポット)
◆価格:各350円 ※一回り大きいティーポットは420円です
◆であった日:2011/07/30 ※7/31までの販売です
展覧会情報
◆もてなす悦び~ジャポニスムのうつわで愉しむお茶会 ⇒詳しくはこちら
◆入場料:1200円 ※開催するものにより料金は変わります
◆会場:三菱一号館美術館
◆住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
◆開館時間:[火・土・日・祝]10時~18時、[水~金]10時~20時
◆開催期間:2011/06/14~2011/08/21
当ブログはスイーツ中心に美味しかった、感動した、嬉しかった私の記録です。
他者を否定したり非難したり悪口等は基本記事にしないよう心がけています。
また味覚や感動の度合いには個人差があります。
その点についての激しい抗議や反論はご遠慮願います。
過去の記事については掲載当時の情報で、店舗の閉鎖や商品の変更について
最終的な現状を把握しておりません。あくまでも個人の記録です。
当ブログに掲載されている画像などの著作権はチョコローズのものです。
無断での複製・転載・転用・二次使用は固く禁じます。
こちらへ来たら素敵なBGMが流れて癒されました~
ありがとうございます!
ティファニー製のガラスのコンポート夏らしくていいですね!
食器型のクッキーとっても可愛いですね!
by シマリス (2011-07-31 20:31)
こんにちは、先日はメールありがとうございます。
同じく音楽が流れてきて癒されますね~PCでよかったです。
普段はほとんど携帯からみているので、気づかなかったかも。
食器はそんなには知らないけど、全く知らないわけでもなく、
ティファニーがこんなのを作っていたとはオドロキです。
私はノリタケが好きかなな?でもナルミかもしれないな~
でもミントンのティーセットも持ってるかも?ただのミーハー?
by かずかず (2011-08-01 09:53)
皆さま ご訪問&nice!いつもありがとうございます。
◆シマリスさん
BGMは以前より設定していましたが、音が嫌な方もいるかと思い
自動演奏しない設定で貼り付けていました。
でも音楽付って良いでしょう?
ティファニー製のガラスのコンポート、本物はもっとクリアで美しかったです。
◆かずかずさん
BGMで癒されましたか?私自身が癒されたくて…
ここのシリーズは時々新作がアップされてて、とても癒されてお気に入りです。
うちにはノリタケもナルミもないけど、マイセンやロイヤルコペンハーゲンなどを
引っ越し祝いに友人達に1種類ずつお願いして買っていただいたので
一度にコレクションが集まりました。フフッ…でも地震のたびにドキドキします。
by チョコローズ (2011-08-03 00:55)